この動物は何?写真から種類を調べる

名前がわからない動物の写真をアップロードすると、AIが画像の特徴を解析して候補を表示します。庭や公園で見かけた生き物、旅行先で撮影した動物の確認にお試しください。

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この動物は何とスマートフォンの写真で調べる様子

写真を見て「この動物は何?」を調べる方法

庭を横切った小さな動物、公園の木に止まっていた鳥、旅行中に見かけた野生動物。写真は撮れたものの、名前がわからず「この動物は何?」と気になることがあります。そんなときは、動物の外見を文章だけで説明するより、写真そのものをAIに読み取らせる動物画像検索が便利です。

Lens Appでは、スマートフォンやパソコンから写真をアップロードすると、AIが体の輪郭、顔つき、耳、尾、羽、模様など、画像内に写っている特徴を解析します。そのうえで、見た目が近い動物の候補を提示します。写真から動物を調べるため、名前や分類を知らない状態から検索を始められるのが特長です。

日本で一般向けのAI図鑑がよく利用される場面は、家、学校、公園などで見つけた身近な生き物の確認です。学研のAI図鑑アプリでは、2022年6月の提供開始から約10か月で国内10万ダウンロードに達し、撮影された写真は約90万枚でした。そのうち動物は約24万枚、植物は約42万枚、昆虫は約23万枚です。この数字からも、写真を使って身近な生き物を調べる行動が、子どもや家族を含む幅広い利用者に定着していることがわかります。

ただし、動物識別アプリの結果は最終的な鑑定ではありません。似た種類が多い動物、幼体、換毛期の個体、体の一部しか写っていない写真では、別の候補が表示されることがあります。まず候補を知り、生息地域や大きさ、撮影時期などと照らし合わせて確認するための入口として使うのが適切です。 より具体的に調べるなら、魚の写真から名前を調べるもあわせて使えます。

写真から動物を調べる手順

動物画像検索は、写真を選ぶだけでも始められますが、少し準備すると候補を比較しやすくなります。次の手順で進めてください。

1.動物が大きく写った写真を用意する

画面の中で動物が小さすぎる写真より、体の形や模様を確認できる写真が適しています。元の写真を無理に拡大するのではなく、可能なら近い位置から撮った別の写真を選びます。ただし、野生動物には近づかず、安全な距離を保ってください。

2.写真をアップロードする

アップロード欄から、スマートフォンで撮影した画像や保存済みの写真を選択します。パソコンを使う場合も、端末内の画像を選んで動物識別を開始できます。背景に複数の物や人が写っている場合は、調べたい動物を中心に切り抜いた画像も用意すると比較しやすくなります。

3.AIが示した候補を確認する

解析後は、画像の特徴に近い動物の候補を確認します。最初の候補だけで即断せず、耳の形、鼻先、脚、尾、体毛、斑点、縞模様などが実際の写真と一致しているか見比べましょう。鳥なら、くちばし、翼、尾羽、頭部の色も手掛かりになります。

4.撮影場所や大きさで絞り込む

同じような外見でも、生息地域や体の大きさが異なる場合があります。「住宅地の庭で撮影」「標高の高い山で目撃」「猫より小さい」など、写真以外の情報も使って候補を絞ります。撮影した季節や時間帯も補助情報になります。

5.別の写真でも再確認する

正面、横向き、全身など、異なる角度の写真がある場合はそれぞれ検索します。複数の画像で同じ候補が示され、目視した特徴や撮影地域とも一致すれば、判断材料が増えます。結果が分かれた場合は、写真だけでは識別に必要な特徴が足りない可能性があります。 より具体的に調べるなら、魚判定アプリの使い方もあわせて使えます。

  • 動物が画面の中央付近に写っている写真を選ぶ
  • 顔や体の模様がぼけていないか確認する
  • 一部が草、枝、柵などで隠れた写真だけに頼らない
  • 結果は候補として扱い、地域や大きさと照合する
  • 危険の可能性がある動物には近づかない

動物識別の精度を上げる撮影のコツ

写真から動物を調べるときは、カメラの性能だけでなく、識別に必要な特徴が写っているかが重要です。高画質でも背中の一部しか見えなければ種類を絞りにくく、多少遠くても全身と模様が確認できれば有力な情報になります。

明るさとピントを優先する

暗い場所では、黒、茶、灰色などの色がつぶれやすくなります。夜間に撮った写真では目だけが光り、顔の形が判別できないこともあります。フラッシュを使うために近づくのではなく、安全な場所から撮影し、端末の明るさ補正や別の画像を活用してください。昼間でも動物が素早く動くとぶれやすいため、連続して数枚撮影しておくと選択肢が増えます。

顔と全身を別々に残す

哺乳類では耳、目の周辺、鼻先、尾の長さ、脚の形が見分ける手掛かりです。鳥では、くちばし、頭部、胸、翼、尾羽の色や形が重要になります。顔の拡大だけでなく、体格がわかる全身写真も残しておくと、候補同士を比較しやすくなります。

大きさがわかる状況を記録する

写真だけでは、実際の大きさを判断しにくいことがあります。近くにある木、石、塀などが写っていれば、おおよその体格を考える参考になります。ただし、撮影角度によって見かけの大きさは変わるため、正確な計測値としては扱えません。目視できた場合は「ハトくらい」「小型犬より小さい」といった記憶もメモしておくと役立ちます。

一枚で決めず、角度を変えて比べる

正面では似て見える動物でも、横顔や尾に違いが現れる場合があります。動物が自然に向きを変えたときに、無理のない範囲で複数の角度を撮影してください。草むらから顔だけ出している個体や、遠くの小動物は誤判定が起きやすいため、判定結果を断定として受け取らないことが大切です。 より具体的に調べるなら、犬種判定アプリの使い方もあわせて使えます。

AIの動物画像検索はどこまで正確?

「研究用AIが99%以上の精度なら、スマートフォン写真でも種類を完璧に当てられる」と思われがちですが、実際には処理する目的によって精度が大きく異なります。動物が写っていない画像を除外する作業と、写っている動物の種類を特定する作業は、同じ難しさではありません。

日本自然保護協会とニコンが赤谷の森で行った共同プロジェクトでは、センサーカメラが撮影した30,809枚の画像をAIアプリで処理しました。動物が写っていない画像を「動物なし」と分類する精度は99.6%でした。この自動選別により、約3万枚を人が確認するとおよそ1週間かかる作業が、2日まで短縮されたと報告されています。

一方で、動物が写っている画像を見つける精度は21.0%でした。また、動物が確認された147枚を対象にした種の識別精度は74.1%です。シカのような大型哺乳類は比較的識別しやすく、小さな動物は難しい傾向が示されました。つまり99.6%という数字は、あらゆる動物の種類を99.6%の確率で言い当てたという意味ではありません。

一般のスマートフォン写真でも、動物が遠い、体が一部しか見えない、夜間で暗い、動きによってぶれている、複数の動物が重なっているといった条件では難易度が上がります。成体と幼体で見た目が違う場合や、季節によって毛色が変化する場合も、画像だけの判定には限界があります。

AIが得意なのは、短時間で画像の特徴を比較し、可能性のある候補を示すことです。100%正しい種名を保証する仕組みではありません。特に、危険性、保護対象かどうか、飼育の可否、救護が必要かといった判断は、画像検索の結果だけで決めないでください。自治体や野生動物に詳しい機関など、目的に合った窓口への確認が必要です。 より具体的に調べるなら、この虫何?写真で調べるもあわせて使えます。

日本でよく撮影される生き物とAI研究

動物識別アプリというと、珍しい野生動物を調べる用途を想像しがちです。しかし、実際には家の周辺、学校、公園などで見かけた身近な生き物が数多く撮影されています。学研のAI図鑑アプリでは、提供開始から約10か月の間に撮影された動物写真が約24万枚に達しました。

同じサービスで最も多く撮影された生き物は「人」で、約8万枚でした。他の種類を大きく上回っており、利用者が珍しい対象だけでなく、目の前にあるものへ気軽にカメラを向けていたことがうかがえます。生き物全体では、バラ、カマキリ、カブトムシ、バッタなどがよく撮影され、珍しい例としてタスマニアデビルの写真もありました。

この利用傾向から、写真による検索は専門家だけのものではなく、親子での自然観察や日常の疑問にも使われていることがわかります。ただし、哺乳類、鳥、爬虫類、昆虫、植物では、識別に使う特徴が異なります。動物を調べたい場合は、対象が哺乳類なのか、鳥なのか、それとも昆虫に近いのかを結果と写真から確認すると、情報を整理しやすくなります。

スマートフォン向けAIと高精度モデルの違い

日本のモバイル動物検出に関する研究では、小型で高速なTiny YOLOv3がスマートフォンに適し、Mask R-CNNはパソコン上で動物の種類と位置をより高い精度で検出したと報告されています。端末上で素早く処理することと、高い計算能力を使って詳しく解析することには、それぞれ異なる利点があります。

特定の目的では個体識別も進んでいる

クマの顔を使った研究では、個体を見分ける精度が84%とされ、専門家による約80〜85%の精度に近い結果が報告されています。画像1枚の処理はミリ秒単位でした。ただし、これは特定の動物の顔を対象とした研究結果であり、どの動物でも同じ精度で種類や個体を識別できるという意味ではありません。用途、撮影条件、学習データによって結果は変わります。 より具体的に調べるなら、写真から猫種を判定もあわせて使えます。

検索結果を安全に確かめるポイント

AIの候補が表示されたら、名前だけを見るのではなく、写真と候補の特徴を一つずつ照合します。動物画像検索は答えを断定するためではなく、確認すべき種類を絞るために使うと効果的です。

  • 撮影した都道府県や環境に、その動物の分布情報が合うか
  • 推定した体長や体格が候補の特徴と大きく食い違わないか
  • 耳、尾、脚、くちばし、羽、体毛などの形が一致するか
  • 斑点や縞の位置が、光や影ではなく実際の模様か
  • 幼体、成体、雌雄、季節による見た目の違いがないか

候補が複数ある場合は、それぞれの決め手となる特徴を探します。たとえば、体色だけが似ていても、尾の長さや耳の形が違えば別種の可能性があります。逆に、写真に決め手が写っていなければ、無理に一種類へ絞らないほうが正確です。「小型の哺乳類らしい」「候補は二種類ある」という段階で留めることも、適切な判断です。

道路脇、住宅地、山林などで弱った動物や子どもの動物を見つけても、写真の検索結果だけを根拠に触れたり、持ち帰ったりしないでください。親が近くにいる場合や、人が近づくことで危険が生じる場合があります。距離を取り、必要に応じて地域の担当窓口へ状況を伝えます。

また、足跡、ふん、巣、食べ跡だけが写った画像では、動物本体の写真より候補を絞りにくくなります。AIが示した動物名を確定情報として扱わず、痕跡の大きさ、周囲の環境、見つけた日時も記録してください。写真から動物を調べる方法と、人による確認を組み合わせることで、「この動物は何?」という疑問に、より慎重かつ具体的に近づけます。 より具体的に調べるなら、鳥の写真をAIで判定もあわせて使えます。

よくある質問

写真だけで動物の種類はわかりますか?

体の形や模様がはっきり写っていれば、AIで候補を絞れます。ただし、似た種類、幼体、小さく写った動物、体が隠れた写真では正確な特定が難しいため、撮影地域や大きさも照合してください。

遠くに写った動物でも画像検索できますか?

検索はできますが、動物が数十画素程度しかないような写真では、識別に必要な特徴が不足します。元画像を確認し、別の写真がある場合は、動物がより大きく鮮明に写ったものを選びましょう。

夜に撮影した動物の名前も調べられますか?

輪郭、顔、模様などが確認できれば候補を探せますが、暗さや目の反射によって精度は下がりやすくなります。Lens Appに複数の写真をアップロードし、明るさや角度の異なる結果を比較する方法があります。

AIが表示した一番上の候補は正解ですか?

必ずしも正解とは限りません。国内の野外調査でも、種の識別精度は対象画像147枚で74.1%であり、特に小動物や一部が隠れた個体の判定は難しいことが示されています。

鳥や昆虫も動物画像検索で調べられますか?

写真を使った検索対象にはできますが、種類ごとに見るべき特徴が異なります。鳥はくちばしや翼、昆虫は翅や脚、触角などが見える写真を選び、表示された候補と細部を比較してください。

庭で見つけた動物が危険かどうか判断できますか?

画像検索の結果だけで安全性を判断しないでください。知らない野生動物には触れず、距離を保ち、危険や被害の可能性がある場合は自治体など地域の窓口へ相談しましょう。

動物が写っていないと判定されたのはなぜですか?

動物が小さい、背景と同じ色をしている、草や枝に隠れている、画像が暗いといった原因が考えられます。動物の周囲を切り抜いた画像や、別の角度から撮影した写真でも試してください。